災害リスクとは
災害リスクとは、「災害が起こった時に損害を被るリスク」のことです。
地震や津波などの大規模災害などに対する予防対策が十分できていなかったり、災害が起こった時の緊急措置体制が十分に整備されていないときに起こります。
日本は4つのプレートの境界に位置し、地震や津波が頻繁に起こる地震大国であり、近年だと大規模な気候変動によって、大雨による土砂災害や洪水・海面上昇などの災害があらゆる地域で高まってきています。
もし仮に大地震や津波が起こった時、災害に対する十分な対策がとれていなかったら、守れた命も守れないなど、災害リスクも絶大なものとなります。
災害リスクの構成要素
災害リスクの構成要素は3つあります。ハザード(Hazard)、暴露(Exposure)、脆弱性(Vulnerability)です。
災害によって社会が被る損害の内容やその大きさは、この3つの要素できまります。
3つの要素が重なることによって、社会が被る損害は大きいものとなるため、災害リスクの構成要素を知り、一つ一つの要素に適切なアプローチをとっていくことで、災害リスクをできるだけ減らしていくことが、とても重要です。
災害リスクの構成要素
⇒「ハザード」×「暴露」×「脆弱性」
ハザード(Hazard)
ハザード(Hazard)とは、自然現象や人為的な要因によって引き起こされる「脅威となりうる現象の存在やその大きさ」のことです。具体的には、地震や洪水、火山噴火などの自然災害や、工場の事故などが挙げられます。
暴露(Exposure)
暴露(Exposure)とは、「災害の影響を受ける人々や財産などが、ハザードにさらされている程度」のことをいいます。
暴露(Exposure)の本来の意味は「覆いも無く露天にさらされること」です。災害リスクの文脈で用いられるときも似たような意味で「ハザードに晒される人口や財産」を表します。
近年では、開発途上国の都市化に伴うスラム化や、大規模な気候変動による高頻度なゲリラ豪雨や大規模な洪水、高潮などの影響で、ハザードにさらされている人口や財産が増えてきています。
脆弱性(Vulnerability)
脆弱性(Vulnerability)とは、「起きうる可能性のある災害に対する、被害の受けやすさや対応能力の低さ」のことです。
自然条件の変化のみならず、社会環境の変化も災害リスクを高める要因となっています。
例えば日本では、地方を中心に急速な高齢化が進んでおり、災害が起きたときの地域の災害に対する強さがだんだんと弱くなっています。次の図表は、近年の主な風水害犠牲者における高齢者の割合を表していて、多いものでは死者・行方不明者の内8割以上が高齢者であるという結果となっています。

高齢化により、東日本大震災や近年の主な風水害などの災害時の犠牲者の多くが高齢者となっていることに加え、避難での生活に必要な支援も若い人よりも多かったり、地域復旧・復興時にも多くの困難があったりと、災害がおこったときの強靭さ(レジリエンス)が落ちます。
また、普段の生活の中で地域の防災力を支えてきた地域の消防団や水防団についても、その減少や高齢化による弱体化が進んでおり、災害が起こった時の脆弱性が強くなっているため、喫緊の対策が必要となっています。


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